「何変な声出してんの」
「い、いや…なんでも…」
あはは…、と笑ってえりの持っていたポッキーを貰いひとくち食べた。
びっくりした…。まさか話しかけられるなんて思ってなかったし…。でも今の声は聞いたことがある…。
ほんとうに、わたしの隣にいるのは獅狼…なの…?
「…話しかけただけでビビってんじゃねぇよ」
「だ、だって…」
はぁ、と小さく溜め息をつき小声でヒソヒソ話す。
ほんとうに…獅狼なんだ…。
「お前ってほんと、バカだよな」
「失礼な!ばかじゃないわっ」
「バカだろ。俺だってわかってんのに、わざと知らないふりして」
「…だって、確信がなかったから」
誰もこれがKINGのリーダーだなんて思わないじゃん?てゆーか、予想も出来ないじゃんっ?

