怪訝そうな獅狼の視線がわたしに向き、その目にちょっとドキッとしつつ顔を逸らして話を続けた。
「だって、前までは学校終わってソッコー家に帰ってゲームしてたのに…」
「お前ってほんとゲーマーだよな」
「ゲームが生き甲斐だからね。…それが今じゃ獅狼たちと一緒にいてさ、不思議だと思わないの?」
わたしがそう言うと獅狼は首を傾げて考える素振りを見せた。
「ん〜…不思議か?」
「だって今まで3人でいたでしょ?」
「これと言って変わりはねぇけどな」
「……」
いやいや変わらなくないでしょ。男子の中に女子ひとりが紛れ込んだんだよ?それで変わらないのはないでしょ。
「変わらないとかおかしい」