「こら獅狼、やめなさい」
「俺じゃなくて学習能力のないこいつに言え」
「獅狼」
キッと鋭い寧々さんの視線が獅狼に突き刺さり、獅狼は舌打ちをこぼしてわたしの頭から手を離した。
そして耳元に口を寄せてきて、
「次言ったら、お前の命は無いと思え」
威圧感たっぷりに言われわたしは何度も何度も首を縦に振った。
この歳でまだ死にたくない……!!
「あっはは!シローそれじゃ脅しだよ」
「あーあ、オレのリリちゃんが顔面蒼白じゃん」
「………いつわたしがユーマのになったの!!!」
いつもよりワンテンポ遅れてそう言えば、反応遅すぎとユーマに笑われた。
もう!みんなしてわたしをからかって…!

