「───えぇ?合宿の班、獅狼と一緒になった?」
放課後いつも通り、寧々さんのいるバーにやってきた。獅狼たちは暇だからと近所の公園に遊びに行ってしまった。
…元気だなあ、と思いながら寧々さんと見送った。
「そうなんですよ。…いやでもあれが獅狼なのか未だに確信持てなくて」
「ん〜…学校での獅狼かぁ…。朝は基本獅狼の方が起きるのが早いから格好知らないのよねぇ」
「えっ、そうなんですか?」
「うん。あたし朝弱くって…」
そう言って苦笑いする寧々さんをものすごく可愛く感じた。
寧々さん綺麗だし、かわいいし…羨ましいなあ。
「まあ、あの格好じゃないとは聞いてたけど…」
「もうそりゃあ地味なんですよ!」
「そんなに?真面目な格好しろ、とは言ったけど…」
「はい!クラスにひとりはいる地味系男子…」

