お母さんのようにあやしては、説教まがいのことを言うえりにわたしはたじたじになる。


えりにはいつも勉強教えてもらってるけど、全然テストの点数良くならないし頑張ってもわたしの頭は付いてこないってことがよくわかった。




「え〜〜〜〜」


「え〜じゃないよ。毎回居残り勉強もいやでしょ〜?」


「やだけど、部屋のなか涼しいから結果的にいいよ」


「おばか」




そう言ってわたしの頭にチョップをかますえり。


まわりはわたしたちのやりとりを見て苦笑いしていたり、爆笑していたり。




「えりはリリの保護者だな…」


「ほんと、うちの子手がかかるのよ〜」


「やめてよぅ。えりはわたしのお姉さんなのよ」


「あれ、私は第二の母じゃなかった??」




すると、授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響きえりたちは「えっ!?」と声をこぼした。