あの地獄のようなテスト期間もあっという間に終わり、みんなの気分はテストから合宿へと浮き足立っていた。


合宿の何が楽しいのかイマイチわからない。わたし的には、ゲームができなくなるからなんにも楽しくない!


ゲームのできない生活はわたしにとって苦!




「合宿か〜。今年は水着持参していいんだってさ」


「は?水着?」




なんで水着なんて持参する必要なんてあるの?


意味が分からない、という顔をすればえりから「話聞いてなかったの?」と訝しげな顔をされた。




「今年は行く時期を少し遅らせたから近くにある海で自由時間があるってさっき説明してたじゃん。ほんと話聞いてないよね〜、このゲーム脳は、さ」


「いたたた痛い痛い」




ツンツンとわりと強めに額をつつかれ、頭がカクンカクンとなっていた。


げ、ゲーム脳で悪かったな…。




「リリ、スク水以外の水着持ってんの?」


「し、失礼な!持ってるよ!……たぶん」