「えっと…」
その優秀な家庭教師様がKINGのひとりだなんて言えないし、まずあれからKINGの話は一切してないし…。
なんて言えばいいんだ!?
そのとき、ちょうどタイミングよく監督の先生が教室に入って来た。
ナイスタイミング先生!!
「勉強道具しまいなさい〜。チャイムが鳴る前に始めたいから日直号令」
「は〜い」
先生が来てくれたおかげでなんとか話は途切れさすことができた。
「ほら!わたしと話してるからえり勉強できなかったじゃん!」
「あたし家で勉強してるし。どっかの誰かさんと違うからね」
「………」
どっかのだれかさんって、明らかにわたしですよね。
言い返せずに号令が聞こえたと同時にえりは前を向いてしまった。
…なんか、最近わたしへの対応が雑じゃないかなぁってちょっと思うのだけれど気のせいかなあ。
なんて思いつつ、2つ目のテストに挑んだ。

