まあ、実際かわいいし。モデルさんみたいだし。頭いいし。運動神経抜群だし。何でこんな子がモテないのか不思議。
「性格に問題があるんじゃ…」
「え、なに?何か言ったかしらぁ」
こめかみを中指の第二間接でグリグリとやられ、わたしの頭部は粉砕間近だ。
「いたたたた!!ごめんなさい!!!申し訳ございませんでした!!!!」
「うん、よろしい。してリリさん」
「あい…」
やられたこめかみを抑え、机に伏せていた。
「その優秀な家庭教師様とやらはどこの誰なの?」
「……え?」
顔をえりに向けると頬杖をついてわたしを見下ろしていた。
どこのだれ……。

