ペシッと頭を叩かれおまけに溜め息までつかれ、わたしはしょうがなくカラダを起こした。
「確かに寝てたけど、いつもよりかは遥かに出来たからたぶん大丈夫たぶん」
「多分で挟まなくていいから。…ほんとに大丈夫なの?」
「うん!優秀な家庭教師様が丁寧に教えてくれたからね〜」
「その優秀な家庭教師様にあたしも教えてもらいたい」
「あはは、えりこれ以上頭よくなってどうすんの?なに目指してんの?」
乾いた笑みを浮かべてそう聞けばわりと真面目に「金持ちのデキる男と結婚するため」なんて言われ返す言葉もなくなった。
「えりさ…何でかわいいのに彼氏出来ないの?」
「あたしが一番知りたいんだけど??」
「………」
この子いま、かわいいってところ否定しなかった…。
かわいいって自覚してんだなちくしょう…!!!

