仰け反りながらそう聞くと獅狼は怪訝な顔をしてわたしを見る。
うわああ、絶対今の不自然だった!!顔赤いよいま…!!!
「なにってこっちのセリフ。何してんの?」
「へ!?い、いやぁ…べつに!!」
視線を逸らしすぐに獅狼の目から逃れる。
何で!!なんなの!!なにこれ!!!
よくわからない感情が自分の中で暴れて、落ち着いてくれなくて、でもそれがなんなのかわからなくて。
もやもやする…。
「?、まあ何でもいいけどさ」
「……」
獅狼はポケットから携帯を取り出すと「おまえさ」とわたしに話を振ってくる。
え…なに。

