何がしたいのかわからないけれど、大人しく獅狼のとなりに座るとブッと吹き出して笑われた。




「な、なに!?」


「いや、素直に座るなぁと思って」


「なにそれ…悪い?」


「別に。大歓迎」




そう言って笑う獅狼に、わたしの心臓がどきっと大きく跳ねた。


たまに、ある。こうやって獅狼が笑ったときとか、真面目な顔してるときとか、目が…合ったときとか。


どきっとして、心臓が、いつもより早く、動くようになるの。


…なんでだろう…。




「…おい」




ぼーっと、ブランコを見つめていたら横から獅狼が顔を覗き込んできて一気に覚醒した。


ち…ちかいってーの……!!!




「なっ、なに!?」