手に入れたいのはお前だけ。




わかっては、いるんだけど。
あたしにはその勇気が出ない。



聞けるものならもう聞いてるよ〜〜……。



「ちょっと、トイレ行ってくるね」



「はいはーい」



美喜ちゃんにそれだけ告げて、ハンカチを持ってトイレに向かう。



とりあえず、1回このことは忘れよう。



深く考えちゃだめ。
もっと冷静になるんだ。



そうしたらなんか、今考えていることよりもいい解決案が浮かんでくるかもしれない。



今はそれを信じるしかない。



運頼み。あたしの運頼むよー!!!