手に入れたいのはお前だけ。




だけどやっぱり、深高くんを意識してるのはあたしだけじゃなかったみたいでーーー……。



「深高くん、かっこいい」



「授業聞いてないのに、サラッと答えちゃうんだもんねー」



あたしの席の周りの女の子たちが、きゃあきゃあ言いながらうわさをしてるのが聞こえた。



ーーー人気、あるんだ。



みんなはあたしが深高くんと付き合ってること、知ってるのかな。



お互い公言したわけじゃないし、わざわざそんなことする必要もないと思うけど。



なんだか周りの目が気になっちゃうな……。