手に入れたいのはお前だけ。





それ以外に何があるの?




わからずにハテナを浮かべて深高くんを見上げると、ふわりと目の前の黒髪が揺れた。



「わからないなら、教えてあげるよ」



カチャリ、と外された黒縁メガネを見ていたら。



「え……んっ!?」



妖しい笑みとともに、突然触れた、唇。



何が起きているか理解する間もなく、チュッと音を立てて、唇がゆっくりと離れた。



え、え、え!?



あたし、キスされた?