「あーあ、結局負けたよ」 俺の机に遊びに来た奏太が、何気なくそう吐きすてる。 「負けた?」 「千澄ちゃん、由がいいって」 「……当たり前だろ」 ここで千澄が奏太を選ぶなんて、シャレにならない。 「羨ましいよ、あんな子が彼女で」 「羨ましがるんならお前もそろそろ特定の子見つけろ」 いつまでもチャラチャラしてないでさ。 「そうだな〜千澄ちゃんみたいな子いるかな〜」 奏太が千澄を好きになってから、奏太の女遊びはぴったりと止んだ。 それくらい、千澄の影響はすごかったらしい。