手に入れたいのはお前だけ。




「はい、もうこれで大丈夫」



「……ありがとうございます」



かなり痛かった消毒を終え、あたしの両膝には綺麗に四角い大きな絆創膏が貼られた。



まさかこけちゃうとは思わなかった。



反射神経もなかったあたしは、見事に足からこけて膝を強打。



立てなくなるわ、擦りむいて血が出るわ。



どうしようもなかったよ、由くんが来てくれなかったら。



「深高くんに起きたらちゃんと言っといてくれる?無理な運動は厳禁だって」



「あ、はい。すいません伝えておきます……」