手に入れたいのはお前だけ。




「なんで離れるの」



「え?いや、別に……」



ちょっと恥ずかしくなったからです……。



「だったら離れる必要ない」



「えっ、ひゃ!」



そう言ったかと思ったら、
ぐいっと腕をひっぱられて
気づけば深高くんの顔がすぐ横にあった。



「え、み、深高くん?!」


「なあ、千澄」


深高くんの息がかかる。



「な、な、なに?」



ち、近いよお。



「今日の放課後、残っててよ」



「え?」