手に入れたいのはお前だけ。




「……なに?」



男の子と目が合って初めて、あたしはかなり男の子を見ていたことがわかった。



すごい不思議そうな顔してる。



あ、あ、あたしとしたことが!



「あ、ごめんね!なんの本読んでるのかなって思って……」



ってそんなこと思ってないけど!
口からとっさに出てきちゃった……。



「星の本だよ」



無視されると思っていたのに、男の子はすんなりとそう教えてくれた。



「……星?好きなの?」



「まあ」



「そうなんだ」