「ツレって、この子あんたの彼女?熱中症だよ。なにひとりにしてんの」 「………………」 話しかけられても何も答えない由くん。 ……怒ってる。 どうして? あたしが熱中症になったりしたから? 「まあいいや。とりあえず海の家にある医務室に連れてくから」 そう言って由くんの横を通り過ぎようとした男の子が、再び止まった。 止まったんじゃない。 由くんが男の子の肩を掴んだんだ。 「俺が連れて行く」