手に入れたいのはお前だけ。





何もかもうまくいってて、憂鬱なテスト期間も幸せに過ごしていたというのに。



事件はこんなにも早く起きてしまったのです。



さっきから、教室の自分の机で勉強しているんだけど、集中できない。



なんでかって言うと……。



あたしはちらりと横を見る。



そこは由くんの席なんだけど、そこには由くん以外にいつもはいるはずのない人がひとり。



「ねえ、ここはどうやるの?」



可愛い、猫なで声。
頭の先からつま先まで手入れの行き届いた
茶髪パーマの女の子。