手に入れたいのはお前だけ。




「千澄」



朝礼後、いつもは絶対に起こらないことがひとつ。



「え、深高くん……?」



いつもは話しかけてこないのに、深高くんがあたしの机の前まで来てくれていた。



どうしたんだろう……?



「今日、早く帰れるだろ」



「う、うん」



「どこか行ってから帰ろう」



「え」



「それだけだから」



じゃ、とそれ以上何も言わずに深高くんは席に戻っていった。



これは、デートのお誘い?
初めてのデート……?



なんだか、ドキドキする。



上靴無くなって、よかったかも。