手に入れたいのはお前だけ。




「そんな呑気なこと言ってないで。深高くんにでも相談しなさい!」



「え、あ、うん」



相談なんて、できるかな。



水をかけられた後、何度も深高くんと会ったけど。



言おうとしても言えなかったからな……。




「とりあえず上靴どうするの?」



「それは…………」



どうしよう、と周りを見て、あたしは見つけてしまった。



また頼るなんて、申し訳ないけど仕方ない。



「あ、も、茂木くん!!」



茂木くんに頼むのが効率的だって思ってしまった。