【 由side 】 「お前、千澄ちゃんのことどう思ってんの?」 屋上で寝っ転がっていた俺を見つけた奏太が、唐突にそう言った。 奏太が俺の顔を覗き込むもんだから、さっきまで程よく当たっていた太陽が当たらなくなった。 「……なんでそんなこと聞くわけ」 お前には関係ないだろ、俺たちのことなんて。 そう思ったけど、口には出さなかった。 茂木奏太という男は、自分の興味のためだけに質問するようなそういうやつじゃない。 それが会話のきっかけにつながることを、ちゃんと知っているから言うのだ。