でも学園では、茂木くんと深高くんはツートップの王子様だって有名なんだ。 「千澄、どうしたの?」 「え?な、なんでも!」 ないです、なにもないです! 「ふーん?っていうか千澄、今日の数学の授業当たってなかったっけ」 「え?」 なんか今、すんごい恐ろしい言葉が聞こえた気がするんだけど。 「なにが、え?よ。残念だけど当たってるわよ」 「えぇ。う゛ぅ……」 美喜ちゃんはあたしを見て呆れ顔。 とぼけようとしても、無駄だったみたい。 う゛ぅ。いいもん、やるもん!