手に入れたいのはお前だけ。




ーーーーグイッ



「きゃ…………!」



突然腕を引かれて、あたしはトンッとベッドの上に横になる形で着地した。



その上には、さっきまでこのベッドに寝ていた人物。



え…………。



「なにしてんの、千澄」



寝起きだからか、いつもより低い声。



あたしの顔の両側に手をついた深高くんが、あたしを見下ろしている。



「え、あ……起きてたんだ……」



あたしの足の間に深高くんが太ももが入ってきて、密着する形になった。