手に入れたいのはお前だけ。




会話が終わり、ふたりが保健室を出て行く気配を感じた。



……教室に戻ったのか。
もう授業始まってるしな。



肝心の俺はなんだかまだベッドから起き上がれそうもない。


はあ、本当に情けないもんだな。



俺は完全に、高校に入学してから保健室の常連になっている。



いい習慣じゃないし聞こえが悪いのはわかってるけど、仕方ないことなのだ。



でもだからこそ保健室にお世話になっていることは、できるだけ隠してる。



もう少しだけ寝るか……。



ふたりのことは気になるけど、今はそれどころじゃない。



俺はゆっくりと目を閉じた。