手に入れたいのはお前だけ。




「あいつにどこ触られた?」



聞こうとしたけどあまりにも怖い顔で言うもんだから、あたしは従うしかなくなる。



「えっと、肩とか」



「他には?」



「腕。あと、腰とか……っひゃ!」



言い終わらないうちに、深高くんの手が言った箇所をすべっていく。



優しく、温かい手。



さっきとはちがって、心地よい気持ちになる。



触られた部分が熱くなって、なんだかとってもドキドキする……。



「他は?」



「他は……」



言う前に唇を塞がれた。