手に入れたいのはお前だけ。




そう言おうとして、あたしは再び固まった。



でも今度は、さっきのとはわけがちがった。



身体に、なんだか変な緊張がはしった。
それからーーー……寒気も。



男の子の手が、あたしの肩に触れていたから。



「身体さえ手に入れられればそれでいいんだよ」



「…………?!」



男の子の手が肩から腕に移動して、腰をすべっていく。



恐怖で身体が動かないし、声が出ない。



その間も、男の子は嬉しそうにあたしの身体に指をすべらせていく。



簡単に着いてきて、こんな目にあって。



どうしよう……!!!