「はい、入って」 ドアを開けて誘導されたのは『生徒会室』と書かれた一つの部屋。 「適当にソファー座ってくれて良いから」 部屋に入ってから私の右手を解放した先輩は、 戸棚へ行き、カチャカチャとカップを用意していた。 どうやらティータイムを一緒にするつもりらしい。 って、 そうじゃなくて… 今重要なのは、 出されるのがコーヒーなのか紅茶なのか… お菓子はちゃんと付けてくれるのか…ではなくて。 どうして先輩に呼び止められたのかだ。