いちごちゃんとその隣にいた男子が腕を絡めていたが、いちごちゃんは腕を離しこちらに駆けてきた。 ――ギュッ そして蒼くんのところにいくと、蒼くんの腕にいちごちゃんは自分の腕を絡め体を寄せた。 「偶然だね~♪」 この時を待ってました、と顔に書いてあるよ。いちごちゃん。 本当にこれは、偶然なの?それとも………。 「この子…文化祭でなんか落とした子と来てたの?」 あたしを見る瞳は、とても冷たくて憎しみが込められていた。 あたしは下唇を噛み締め、拳をつくりギュッと強く握る。