敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~





 ここ…定番のジェットコースターにやってきたあたしたち。





 ジャッとコースターってよくない?



 なんか叫ぶと気持ちいいし風を切るって感じだし。しかもここって結構評判いいから、ワクワクしちゃう♪






「蒼くん、もしかして怖いの?」



「はあ?怖いわけねえだろ」



「ふふっ、強がってんじゃないのぉ?」



「ちげーし」





 クスクスと他愛のない会話で笑いながら、あたしたちはジェットコースターに乗るために並んだ。



 長い行列…。ジェットコースターって、そんなに人気なんだ。






「ねえ、あそこの男の子かっこよくない?」



「どれ? あ、あの子?かっこいい~」



「イケメンっ♡」



「てかあれ、神亀の円堂蒼くんじゃない!?」





 周りからそんな年上の女の人の声がして、あたしはチラリと横目で蒼くんを見た。