「ぇ…?」 「今月誕生日の知り合いがいて、そいつにあげるもん選ぶの手伝ってほしんだ」 「知り合いって、女の子…?」 もしかして、いちごちゃん…だったりする? 「あ、ああ。女だ」 「そっかぁ……」 いちごちゃんのプレゼント選びに、あたしが付き合うの? 嫌だよ。行きたくない。 でも、蒼くんと一緒にいたい。……なんて、矛盾してるね。 双雷の人間として、断らなきゃいけないのはわかってる。 ―――でもあたしは、双雷の総長の前に一人の女の子だ。