「やっと来たか」 そんな言葉で出迎えてくれた蒼くん。 「メールきたときびっくりしちゃったぁ。 どうしたのぉ?」 笑顔作るのって、こんなに難しかったっけ? 天然のフリをするのって、こんなに苦しかったっけ? 素の自分を見てほしいだなんて、どうして思ってるんだろう。 「今週の日曜、俺に付き合えよ」 嘘を言っているようには見えない瞳であたしを捉える蒼くん。