あたしが黒だとすれば、この衣装の色は正反対の白。
コツコツ、と淡いピンク色のヒールで歩くたび鳴る足音。
背中に本当に生えているような、衣装についた天使の翼。
ひらひら、となにも汚れていない真っ白なワンピースをひるがえす。
―――そう、これは天使の衣装だ。
「天使みたいって…大げさだよぉ」
そんな下手なお世辞つかなくてもいいのに。
「本当だよぉ!本当に、天使に見えたんだってばぁ」
「はいはい。ありがとぉ」
一生懸命あたしを説得させようとする葉くんに、あたしはフフッと笑いながら一応お礼を言った。
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