「……やっぱ、似合わないな」 衣装を着終え、試着室の壁に貼り付けてある鏡を上から下までじっくり見ながらため息混じりに呟いた。 「着たか?」 蒼くんの声がして、あたしの心臓がドキリと一瞬大きく高鳴る。 「あ、……うん。一応…」 こんな格好、本当は見せたくないんだけど…。 あたしはゆっくりと試着室のカーテンを開けた。 「…っ!」 「望空…ちゃん……?」 「本物の天使みたいだぁ…」