「えぇ~、似合わないよぉ」




 両手を左右にブンブン振って、困り顔でそう言うあたし。






 ……あたしがこんな仕草しても、気持ち悪いだけだ。


 それでも、天然のフリを続けなくちゃ。神亀にあたしが双雷の総長だってバレないためにも。







「似合うよ!!メイドとか、いんじゃない?」




「着物もありだよね!」




「警官とか、ナースもいいかもぉ」




「アリスもよくない??」






 全部似合わないよ。ていうか、勝手に盛り上がらないでくれるかな?



 本人の意思もちゃんと聞こうよ。





 どうやら、あたしはサボれないみたいだ。