―――『あーくん!!』










(アイツと嬉色望空は、ホント…似てるな)







 蒼は“アイツ”の姿を思い浮かべながら、フッと微笑んだ。







「蒼が笑うなんて、珍しいな」



「そうか?そんなんだったら、お前のほうが珍しいぜ?」



「俺は無愛想なんだよ」



「自分で言うのかよ」








 神亀の絆は固く、簡単には崩れない。



 だからこそ、嬉色望空は自分の気持ちを封印したんだ―――――………