「! どうして…望空が………」 「連絡、できなくてごめんね。 ―――あたし、双雷の総長だから……できなかったの」 そう言うと、涙くんが「嬉色が雷輝…」と目を丸くした。 今まで言えなくてごめん。黙っててごめん。偽っててごめん。 でも、これが“あたし”だから――――……… 「戦おうぜ。俺は今日が楽しみで仕方なかったんだ」 口角上げ、手の指をポキポキ鳴らせながら真汰が言った。 「それはこっちも同じだし~」 理依くんが真汰の目を見て言った。