敵恋カンケイ。～双雷VS神亀～

　顔が暗くてよく見えない。



　あたしは高鳴る心臓を抑えながら、言った。










「待たせて悪いな、神亀」










　低く…なんて小細工はなしのいつも通りの声が響く。





「え…？」




　あたしの声に、彼が驚いたような声を漏らした。










「蒼くん、久し振り」










　神亀との距離を縮めて、あたしはそう言った。