前にあるのは、不気味な校舎。 「……入ろうぜ」 真汰がそう言いながら、さびれた校門を飛び越えた。 あたしたちも真汰のあとに続く。 トップ争いが決着する今日。 どちらが、トップになるんだろう。 グラウンドに行くと、そこには誰かがいた。 星空のライトで、“誰か”の影がのびている。…5人の影。 「遅かったじゃねえか、双雷」 懐かしい声がグラウンドに響いた。