空を見上げると、まだ少し明るい。 星があたしたちを照らす。 怖い?緊張?楽しみ? ……ううん、全部違う。 じゃあどうして、手が震えてるの? あまり気分ものらない。 やっぱり、あたしは――――――― 「着いたぞ」 匠の声で、はっと我に返る。 もう着いたんだ……。 早いな。