「夏休み最終日ってのはどうでしょう」



「いいね、それ!わかりやすくて」




 陽の案を、望空は早速紙に書いた。





「時間は……午後7時くらいでいいんじゃないか?」



「OK!」





 匠がメガネのレンズをふきながら言った。






「場所は?」



 日時を書き終えた望空は、みんなにそう聞いた。






「……どこかいいところあったか?」



「ない、ですよね…」



「俺、場所とかよくわかんねえ」



「俺も」






 う~ん…とみんなで考えていると、望空が「あ!」といきなり大きな声を出した。