「俺らも言おうとしたんだよ。 『双雷の総長はお前しかいない』 『俺らはお前を仲間って思ってる』 『大丈夫』 ――ってな」 匠が代表して言ってくれた。 あたしたちはお互い、不器用すぎたんだ。 恥ずかしくて、毎回言えなかったんだ。 似た者同士、だね。 「ありがとう。…ありがとう!みんな」 あたしは目に涙を浮かべて、笑顔で言った。