望空は一度心織を見て、視線を床へと落とす。 「………心織ちゃん……、それともクリアって呼んだほうがいい?」 ビクッと肩が少し上がる心織。 「いちごから、聞いたの?」 「クリアがいちごちゃんに情報を売ってるってことは聞いたよ。でも、クリアが心織ちゃんだとは聞いてない」 「いつ、気づいたの?」 「はっきりしたのは今日。 ……でも、初めて会った日から薄々嫌な予感が感じてた。 心織ちゃんは一般人じゃないなって」 (初日から…?すごいな、雷輝さんは。敵わない)