仁奈は、ネットの外側にいた。真ん中くらいで止まっていて、顔がネット越しだからかよく見えない。
手を離せば、地面へ落ちてしまう。危ない、仁奈!
『仁奈……おりてよ。ごめんね。ごめんね。あたしのせいで、ごめんね。
お願い、死なないで。ばいばい、しないで。
まだ、仁奈と一緒にいたの…!』
あたしの思いを込めて伝えたその言葉を聞いて、また仁奈は微笑んだ。
『ううん、わたしのほうこそごめんね。辛い思いさせちゃって。
わたしと友達になってくれてありがとぉ。
――――わたしが天国に行けば、みんな幸せになるから』



