仁奈へのいじめは、3月まで続いた。 人数もやることも大きくなっていく光景を見て、あたしは泣きそうになった。 でも、泣いていいのはあたしじゃない。 仁奈はいじめられて、一度も泣いたことがない。 苦しい表情で、耐えていた。 だから、あたしなんかが泣いちゃダメなんだ。 『……また泣かないのかよ』 『泣いちゃえばー?』 昼休み、一軍女子たちはそんな仁奈が気に入らないのか、仁奈の腹を何回も蹴りながら笑って言った。