本当なのに…。モテないのに…。




 むぅ、とほっぺを膨らまして潤んだ瞳でみんなを見つめた。





「もぉ、ホント可愛い!!!」



「この子に勝てないわぁ~」





 そんなことを言いながらあたしをギュッと抱きしめた。








 あの子も、こんなことしそうだな…。



 


 少し昔のことを思い出しながら、あたしは「苦しいよぉ」と言って腕を離してもらいお弁当をまた食べ始めた。








「ごちそうさまでした♪」




 全部食べ終え、あたしは一緒にランチした女子のみんなと教室に戻ることにした。