親友として、あたしはそう言いたかった。言わなきゃいけなかった。 でも、足がすくんで動けなかった。 時間が止まったかと思った。 そして彼女たちが言ってたとおり、次の日から仁奈へのいじめが始まった。 無視、落書き、靴に画鋲、教科書・ノート破り、水かけ。 日に日にやることがひどくなっていく。 それでもあたしは、仁奈を避けてしまった。 『あ、…おはよぉのんちゃん』 毎日辛いはずなのに、学校に来たくないって思ってるはずなのに、必ずあたしに挨拶してくる。 変わらない笑顔で。