「―――気づいてなかった。俺はあいつの苦しみを」 ポツリとそう呟いたかと思うと、蒼くんは話し始めた。 「俺さ…双子の妹がいたんだ」 いた…?過去形? 「死んだんだ。中二の終わりに」 中二の終わり……。 重なる。あたしの過去と蒼くんの過去が。 「俺さ、気づけなかったんだよ。あいつの抱えてる大きな痛みに」