どうして…… 「蒼くん……」 涙を拭いながらあたしは、蒼くんのことを見つめた。 額から汗がにじみ出ている彼は、息を荒くしながらどんどん屋上の隅にいるあたしに近づいてきた。 なんで、蒼くんここに……? 「望空」 「は、はい」 「逃げんなよ…」 あたしの前まで来ると、そう言いながらクシャクシャと頭をかいた。 トクン…と鼓動が蒼くんの言葉で身体中を襲った。